前場の日経平均、1カ月ぶり1万7000円台回復 原油高や円安を好感、売買代金はやや低調

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 10月11日、前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比195円66銭高の1万7055円75銭と反発し、取引時間中として9月6日以来、1カ月ぶりの高値水準を付けた。写真は都内にある東京証券取引所で2月撮影(2016年 ロイター/Issei Kato)

[東京 11日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比195円66銭高の1万7055円75銭と反発し、取引時間中として9月6日以来、1カ月ぶりの高値水準を付けた。原油高を背景に前日の米国株が上昇したことを好感し、朝方から買いが先行した。為替が1ドル104円付近まで円安方向に進むと、日経平均は一時200円超の上げ幅となった。1万7000円台回復後は戻り待ちの売りなどで伸び並んだが、前引けにかけても堅調を持続した。前場の東証1部売買代金は9200億円と低調だった。

7日発表の9月米雇用統計は市場予想を下回る内容だったが、米国景気の緩やかな拡大基調には変わりないとの見方が広がった。ロシアが石油輸出国機構(OPEC)の減産に協力する意向を示し原油価格が上昇したことや、米大統領選の第2回候補者討論会を終えて、民主党のクリントン氏が支持率のリードを広げたことは日本株とっても安心材料になった。市場では「投資環境が改善し、出遅れている日本株に見直し機運が高まりつつある。企業業績の下方修正懸念はあるものの、円高リスクの後退が株価を後押ししている」(岡三オンライン証券チーフストラテジストの伊藤嘉洋氏)との声が出ていた。

東証1部騰落数は、値上がり1285銘柄に対し、値下がりが555銘柄、変わらずが142銘柄だった。

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