ルネサス、鶴丸・新社長の誓い 顧客との距離近づけ、「面白い」ものをつくる

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――ルネサスは自動車用マイコンを強みとする会社です。赤字の元凶は、SoC事業(システムLSI事業)ではないのでしょうか。

私はセグメンテーションで物事を考えなければいけないと思っている。マイコン、SoC、ディスクリートという製品ラインナップになっているが、それぞれ特性が違います。たとえば自動車用マイコンだと数年先のビジネスが読めて、お客様と必要なマイコンについて話し合いができる。

しかしSoCみたいに製品のライフサイクルが早く、短期的にものすごい研究開発費を投入する製品については、苦しかったんではないかと。セグメンテーションして、それぞれの特性に応じて経営をしていく観点が必要だった。それはマーケティングにおいても同じです。

しかし一方で、今回のモバイル事業については方向性を議論するところまできた。今までSoCについては製品を絞り込んできたし、モバイルは方向性を考える。取捨選択を明確にして、産業分野やカーナビ関連のSoCについては、これからもやっていきます。

今、やっていることは必ず大切

――9月の出資後、産業革新機構がボードメンバーの入れ替えを行う可能性も考えられる。本当にそうだとすると、1〜2年先の方向性について計画を立てられるのか。

今後の体制については、産業革新機構からは何も聞いていないし、私も考えていない。私がいようがいまいが、ルネサスに何が大切なのかを考えて実行しないと本当にダメになってしまいます。私が今、やっていることは必ず大切だと思っています。社内でも新しく本部長に任命したメンバーがいるし、ここでやらないといけないことは何なのかを踏まえ、13~14年度の計画を考えていきます。

(撮影:梅谷 秀司)

前田 佳子 東洋経済 記者

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まえだ よしこ / Yoshiko Maeda

会社四季報センター記者

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