8月の主役は日経平均からマザーズに交代だ

任天堂に食われた資金が戻ってくるかが焦点

では、日本株の短期的な流れをどうみればよいか。米国では最近、米共和党の大統領候補トランプ旋風の勢いの凄さを感じますが、国内では「ポケモンGO」が大ヒットした任天堂のトランプ旋風も、先週までの株価の爆騰劇には凄さがありました。

昔、任天堂というと証券マンの間では「トランプ」の愛称で親しまれていました。東京証券取引所で証券会社の場立ちが活躍していたころ、注文内容と売買を伝えるのに「手振り」が使われていたのですが、“任天堂”の「手振り」は、「右手で横向きにVサイン、右手で左手をたたき、両手で胴回りを触る」という動作で「ニ、テ、ドウ」。トランプを「くる」動作などもあったそうです。

マザーズの売買代金はそろそろリバウンドか

一方、22日に任天堂が「ポケモンGO」の業績への影響が限定的と発表したことで、週明け25日の同社株はストップ安。実際、「ポケモンGO」の国内での配信開始となった先週末、その時点で伸びなかった株価(上ヒゲ)には限界が感じられました。目先的には全体の売買代金をかさ上げする局面が続くのでしょうが、ここからは任天堂の商いに完全に食われたマザーズ市場に資金が戻ってくるかが、国内市場の焦点となります。

以前もお話したかもしれませんが、マザーズ市場の1日当りの売買代金を月次ベースでみると、昨年までの3年間は5月、6月に売買代金が盛り上がる傾向があり、特に2013年、2014年の売買代金はボトムから2倍になるとピークアウトした経緯があります。

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今年も年初の水準から2倍程度に達した4月にピークアウト。7月で減少は3カ月目に入ります。8月までは減少が続く可能性も高いですが、売買代金はそろそろリバウンドに入る(増加に転じる)タイミングに近い、つまり株価も反転上昇に近いという見方ができます。マザーズ市場の中心的存在でもある、そーせいグループの株価が最近下げ渋ってきました。新規上場も今週の1社でいったん途絶えることも絡めて考えると、日米金融イベントを通過した8月は、再び新興市場優位の局面入りが予想されます。

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