日経平均6日続伸、任天堂は連日の大活況 ソフトバンク10%急落でも全体相場は堅調
[東京 19日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は6日続伸。国内連休中の米国株が堅調に推移したことに加え、弱含みの円相場など良好な外部環境を背景に買いが先行。ソフトバンク<9984.T>の大幅安が指数の重しとなったが、根強い政策期待などが下支えし、日経平均の上げ幅が200円超となる場面があった。任天堂<7974.T>が東証1部全体の売買代金の23%を占める大商いとなり、個別銘柄の歴代最高を連日で更新した。
日経平均はきょうまでの6日続伸で値幅1616円、率にして10%の大幅な上昇となっており、利益確定売りや戻り待ちの売りなどに上値を押さえられる場面もあったが、幅広く物色され、堅調な地合いが続いた。みずほ証券・投資情報部長の倉持靖彦氏は「足元の円安含みで推移する為替が株価上昇を支えているほか、7月28─29日の日銀金融政策決定会合に向けて、財政政策などとの協調政策に対する期待感が支援材料となっている」と指摘した。
一方、先物市場では商いがやや低下した。きょうから次期デリバティブ売買システム(J─GATE)が稼働し、日中の取引時間が15分延長されたが、「次期J─GATE稼働の影響を見極めようとして、投資家が先物やオプションの取引を手控えている」(国内証券)という。きょうから取引を開始した東証マザーズ先物<JMIc1>は寄り後も軟調な値動きが続き、終値は基準値比2.4%安となった。
個別銘柄では任天堂が活況。売買代金は前日比47%高の7036億円となった。株価も14%上昇。スマートフォン向けゲームアプリ「ポケモンGO(ゴー)」の人気化を手掛かりに物色が継続した。ハピネット <7552.T>やイマジカ・ロボット ホールディングス <6879.T>、サノヤスホールディングス <7022.T>など関連銘柄も連日の大幅高となった。
半面、ソフトバンク<9984.T>が急落。前週末比で10%を超す下落となり、1銘柄で日経平均を約74円押し下げた。同社は18日、英半導体設計ARMホールディングス<ARM.L>を約240億ポンド(約3.3兆円)で買収すると発表したが、巨額買収による財務体質への悪影響などを懸念した売りが出た。
東証1部騰落数は、値上がり1441銘柄に対し、値下がりが417銘柄、変わらずが110銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 16723.31 +225.46
寄り付き 16612.09
安値/高値 16514.66─16726.71
TOPIX<.TOPX>
終値 1331.39 +14.29
寄り付き 1326.06
安値/高値 1316.38─1331.39
東証出来高(万株) 201050
東証売買代金(億円)29957.22
(杉山容俊)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら