前場の日経平均415円高、1万6124円に 政府対策期待で円安進行、買い戻し加速
[東京 12日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比415円54銭高の1万6124円36銭と大幅に続伸した。取引時間中としては、英国の欧州連合(EU)離脱が決まった6月24日以来、約半月ぶりに1万6000円台を回復した。前日の米国株高や円安を背景に朝方から幅広く買いが先行。政府による大型経済対策への期待も持続し、戻りを試す展開となった。ドル/円が103円台まで円安に進むと買い戻しが加速し、上げ幅は一時500円を超えたが、前引けにかけては戻り待ちの売りで上げ幅を縮小させた。
大規模な経済対策や日銀による追加緩和の思惑など、政策期待が相場を支えになっている。英国で新首相がテリーザ・メイ内相に決まり、同国の政治的な混乱が予想より早く落ち着きつつあることも安心材料になった。市場では「海外投資家の買い戻しが中心だろう。1ドル103円台では引き続き企業業績の下振れ懸念が残る」(ちばぎん証券顧問の安藤富士男氏)との声が出ていた。
東証1部の騰落数は、値上がり1712銘柄に対し、値下がりが202銘柄、変わらずが52銘柄だった。
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