バンダイ「Bトレ」が山手線にこだわる狙い 新型E235系まで歴代車両をズラリ発売!
E235系は単に1つの新製品というだけではなく、2015年で山手線が開業130周年を迎えたことを記念した、歴代山手線車両の歴史をたどるシリーズ「Yamanote History」のラストを飾る目玉商品として発売された。
今年1月から4月までの4カ月連続で合計7車種を発売したが、一つの路線にテーマを絞ってのシリーズ展開は今回が初めてという。
テーマを定めたのは、ユーザーがどのように集めているかを聞いたところ、路線など何らかのテーマを決めてコレクションしている人が多いことがわかったためだ。Bトレはもともと、いわゆる「食玩」ブームの時期に企画されたこともあり、コレクション性の高いホビー商品というコンセプトでスタートした。テーマを定めることで「もう一回原点に返って、集めて楽しむということをキーワードにした」と近藤さんは語る。
コレクションアイテムとしてパッケージもテーマ性を持たせ、裏には完成した車両を並べられるよう、山手線沿線の特徴的な風景を描いた。例えば駒込~田端間にある山手線唯一の踏切「第二中里踏切」や、新宿駅付近の靖国通りのガードなどだ。表には車両のイラストとともに7つの箱を並べると完成する山手線の路線図を描き「7つ集める楽しみ」を狙っている。
再発売はタイミングが命
毎月のように新商品を発売しているBトレだが、すでに数多くの車種を製品化してきたこともあり、新規金型の製品だけでなく、過去の製品の仕様などを変えた再発売品もある。
一度発売した商品を再販するときに難しいのは「どういうタイミングで出すか」(近藤さん)だという。例えば今年4月に発売されたJR東海のディーゼルカー、キハ40形+キハ48形(東海色)は、金型自体は以前から存在した製品だ。だが、実物がこの3月のダイヤ改正で引退したことから、JR東海仕様としてタイミングを合わせて発売した。
今回の「Yamanote History」も、E235系以外の車種はこれまでに発売した車種の仕様を変えた再発売だが、山手線というテーマ性を持たせることで変化が生まれた。今後も「路線という切り口になるかどうかは分からないが、共通のキーワードに基づいたテーマ設定は考えていきたい」(近藤さん)という。
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