5月の米鉱工業生産、予想超える落ち込み 自動車や関連部品の生産が大幅減に
[ワシントン 15日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が発表した5月の米鉱工業生産指数は0.4%低下し、市場予想のマイナス0.2%を超える落ち込みとなった。ドル高が和らぎ、原油価格が値上がりしているにもかかわらず、鉱工業生産は全般的にさえない状況がうかがえる。
内訳では製造業が0.4%低下した。変わらずの市場予想に反しマイナスとなった。自動車・関連部品の生産が約2年半ぶりの大幅減となったことが押し下げ要因となった。米景気には全般的には明るい兆しが出ているが、製造業の弱含みは続いていることを示唆した。
TD証券の副首席エコノミスト、ミラン・モルレーン氏は「製造業データが失望を誘う内容となったことは同セクターの停滞が長引いていることを示唆しており、引き続き米連邦準備理事会(FRB)の心配の種になるだろう」と述べた。
自動車・関連部品が4.2%低下し、2014年1月以来の大幅な落ち込みとなった。ただエコノミストは販売や在庫の状況から、落ち込みは一時的な公算が大きいと指摘している。その他、機械や木材関連製品の生産も減少した。
消費財は0.7%低下。消費耐久財は2.2%低下し、FRBでは自動車や家電、家具などの製品の落ち込みを反映しているとした。
企業設備は0.7%低下。公益は1.0%低下。
鉱業は0.2%上昇。過去8カ月連続の低下からプラスに転じた。ただ、石油・ガス掘削は7.9%のマイナスと、大きく落ち込んだ。
設備稼働率は0.4%ポイント低下し74.9%。
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