5月の米鉱工業生産、予想超える落ち込み

自動車や関連部品の生産が大幅減に

 6月15日、5月の米鉱工業生産指数は、市場予想を超える落ち込みとなった。写真はミシガン州の自動車工場で2008年8月撮影(2016年 ロイター/Rebecca Cook)

[ワシントン 15日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が発表した5月の米鉱工業生産指数は0.4%低下し、市場予想のマイナス0.2%を超える落ち込みとなった。ドル高が和らぎ、原油価格が値上がりしているにもかかわらず、鉱工業生産は全般的にさえない状況がうかがえる。

内訳では製造業が0.4%低下した。変わらずの市場予想に反しマイナスとなった。自動車・関連部品の生産が約2年半ぶりの大幅減となったことが押し下げ要因となった。米景気には全般的には明るい兆しが出ているが、製造業の弱含みは続いていることを示唆した。

TD証券の副首席エコノミスト、ミラン・モルレーン氏は「製造業データが失望を誘う内容となったことは同セクターの停滞が長引いていることを示唆しており、引き続き米連邦準備理事会(FRB)の心配の種になるだろう」と述べた。

自動車・関連部品が4.2%低下し、2014年1月以来の大幅な落ち込みとなった。ただエコノミストは販売や在庫の状況から、落ち込みは一時的な公算が大きいと指摘している。その他、機械や木材関連製品の生産も減少した。

消費財は0.7%低下。消費耐久財は2.2%低下し、FRBでは自動車や家電、家具などの製品の落ち込みを反映しているとした。

企業設備は0.7%低下。公益は1.0%低下。

鉱業は0.2%上昇。過去8カ月連続の低下からプラスに転じた。ただ、石油・ガス掘削は7.9%のマイナスと、大きく落ち込んだ。

設備稼働率は0.4%ポイント低下し74.9%。

マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 子どもを本当に幸せにする「親の力」
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 角田陽一郎のMovingStudies
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
トレンドライブラリーAD
人気の動画
東芝、会社「3分割」に残る懸念
東芝、会社「3分割」に残る懸念
ウエルシアがイオンと挑む「ドラッグストア飽和」打破の勝算
ウエルシアがイオンと挑む「ドラッグストア飽和」打破の勝算
百貨店の最終兵器「外商ビジネス」が抱える難題
百貨店の最終兵器「外商ビジネス」が抱える難題
節約志向で「安い食品ばかり買う」人の重大盲点
節約志向で「安い食品ばかり買う」人の重大盲点
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「非財務」で生きる会社、死ぬ<br>会社 企業価値の新常識

今や株価を決める最大の要因は「非財務情報」というのが世界の常識に。優れた開示を行えば企業価値の向上につながる一方で、開示が不十分だと株を売られるリスクも。企業価値の新常識をめぐる混乱とその対処法に迫りました。

東洋経済education×ICT