地味なパーク24が過去最高益を更新するワケ コイン駐車場「タイムズ24」が快走中

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コインパーキング「タイムズ24」に加え、新事業のカーシェアとレンタカーが育っている(記者撮影)

街角にあるコインパーキング。ニッチな駐車場ビジネスが今、その存在感を増している。

駐車場大手のパーク24が5月31日に発表した今2016年10月期第2四半期決算は、営業利益が前年同期比20.2%増の95.3億円と、期初の会社予想を4.3億円上回って過去最高を更新した。会社側は通期予想を売上高1920億円、営業利益212億円で据え置いている。だが、実際には上振れそうで、2期連続の最高純益更新、連続増配となりそうだ。

カーシェア事業も成長期入り

主力の駐車場事業は、着実に運営件数を伸ばしている。「タイムズ24」の名でコイン式の時間貸し駐車場を展開するパーク24は、この分野の先駆者だ。その運営ノウハウには定評がある。期初49.9万台の駐車場運営台数は、今期3.2万台の純増を計画している。

第2の主力であるカーシェア事業「タイムズカープラス」も今後期待される分野だ。同社の西川光一社長は「カーシェアがやっと本格的な収益事業に育った」と胸をなで下ろす。

2009年7月から本格参入したカーシェア事業だが、実は当初、鳴かず飛ばずの状況が続いていた。全く新しいサービスだけに、その利点や使い方をイチから客に説明しなければならず、認知度はなかなか上がらなかった。車両の配備にも先行投資がかさみ、2013年10月期まで赤字が続いた。

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