LINEがIPO準備、10日から説明会 東証上場は7月予定

資金調達額は20億~30億ドル

 5月31日、トムソン・ロイター傘下のIFRは、無料対話アプリ会社LINEが、新規株式公開(に向けた投資家説明会を6月10日から開催する予定だと報じた。2014年9月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)

[香港/東京 1日 ロイター] - 韓国のネイバー<035420.KS>傘下の無料対話アプリ会社LINEが、新規株式公開(IPO)に向けたロードショー(投資家説明会)を6月10日から東京とニューヨークで開催する。トムソン・ロイター傘下のIFRが5月31日に報じた。東京証券取引所の上場は7月の予定。

IPOに伴う資金調達額は20億―30億ドルとみられ、現時点で今年最大のIPOとなる。ネイバーが持ち分を売り出すのか、LINEが新たに株式を発行するかは明らかになっていない。

同社は6月13日の週に機関投資家からの需要を受け付け、公開価格は同じ週か翌週の前半に決定する見込み。

IPOを担当する証券会社には、モルガン・スタンレー<MS.N>、ゴールドマン・サックス<GS.N>、JPモルガン<JPM.N>と野村証券が起用された。

LINEをめぐっては、関東財務局による検査の結果、スマートフォンで提供するゲームの一部アイテムを事実上の「通貨」とみなすべきかが問題になり、複数の関係筋によると、同財務局は最終的に、LINEが届け出を怠り納めるべき供託金を納めなかったのは資金決済法に違反するとの結論に至った。

別の関係筋によると、こうした問題解決に一定のめどがついたこともIPO実施を後押ししたという。

LINEは2014年度の上場を目指したが、事業の成長を優先させるなどとの理由から見送った。この間に、LINE人気はピークを打ったとの見方もある。

東海東京調査センターのチーフグローバルストラテジスト・投資調査部担当、中井裕幸氏は、「成長の途上で(IPO銘柄として)出ていればよかった。(過去に上場が)延期、延期になり、結構飽和状態になって出ている」と指摘した。

いちよしアセットマネジメントの執行役員運用部長・秋野充成氏は、「成長材料次第だが、今までのような加速的な成長を期待するのは難しい。初値が高水準になれば(株価の推移は)一進一退になりそうだ」と、慎重な見方を示している。

*内容を追加しました。

(江本恵美、取材協力:トム・ウィルソン、長田善行)

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