麻生財務相が急激な円高に懸念表明

ドル106円前半、介入は難しいとの声

 5月3日、ニューヨーク市場はドル/円が106円台前半で推移。写真は麻生太郎財務相と手を挙げる記者。都内で昨年12月撮影(2016年 ロイター/Issei Kato)

[ニューヨーク 3日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドル/円<JPY=>が106円台前半で推移。一時105.76円をつける場面もみられた。年初からは12%円高が進んでいるものの、市場では日銀による円高抑制への介入はハードルが高いとの見方が根強い。

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(ニューヨーク)のG10FXストラテジスト、イアン・ゴードン氏は「日銀が目先、介入に踏み切るのは一層難しくなっている」と述べた。ユーロ/円<EURJPY=>は0.3%安の122.51円と、3年ぶりの安値近辺。

フランクフルトを訪問中の麻生太郎財務相は3日の会見で、投機的かつ急激な円高を懸念しており、必要なら対応すると表明。一方的で急激な動きは経済に悪影響を及ぼす可能性があり望ましくないとした上で、いかなる措置も20カ国・地域(G20)の合意に沿うとした。会見に同席した日銀の黒田東彦総裁は、インフレ目標の達成に向け、追加措置を講じることを躊躇しないと述べた。

ユーロ/ドル<EUR=>は一時8月以来の高値となる1.1616ドルをつけたものの、その後は押し戻され0.2%安の1.1506ドル。ドル指数<.DXY>は0.35%高の92.949。

豪ドル<AUD=D4>は2.3%安の0.7486米ドルと約5週間ぶりの安値。豪中銀はは3日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを2.0%から過去最低となる1.75%に引き下げた。利下げは今年初めて。通貨高とデフレ懸念を抑制する狙いがあるとみられる。市場では中銀がデフレ防止に向け追加緩和に踏み切るとの見方が広がっている。

ドル/円 NY終値 106.59/106.62

始値 105.8

高値106.67

安値105.76

ユーロ/ドル NY終値 1.1495/1.1499

始値1.1578

高値1.1584

安値1.1496

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