”ガンダム総本山”創通の収益を分解

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”ガンダム総本山”創通の収益を分解

幅広い世代に人気を博しているテレビアニメシリーズ「機動戦士ガンダム」。その企画・制作や版権ビジネスを主体とする”ガンダム総本山”が創通である。ガンダムのほかにも、主に幼稚園や小学生低学年の女の子向けに人気のアニメ「ジュエルペット」や同じく男の子向けアニメ「カードファイト!ヴァンガード」などに関連するビジネスも手掛ける。

その創通がどれぐらいの収益を上げているのかご存じだろうか。直近の2012年8月期は売上高181億円と前期比2割増、営業利益は27.5億円と前期から6割も増えた。純利益は14.7億円(前期比58%増)と4年ぶりに過去最高を更新するなど、業績は好調である。

ただ、今後1年でみるとやや収益拡大ペースは鈍化しそうだ。創通は13年8月期の売上高見通しを184億円(12年8月期比1.3%増)、営業利益23.6億円(同14.6%減)、純利益は13.4億円(同9%減)を見込んでいる。

業績そのものは高水準ながら、利益面でみると一歩後退するのは採算の良い「ガンダム」シリーズの版権収入が落ちると見込まれるためだ。12年8月期(11年9月~12年8月)は11年8月からのテレビアニメの新シリーズ「機動戦士ガンダムAGE」(=下写真=)の放送が、家庭用ゲームやソーシャルゲーム等の版権収入を牽引したが、ガンダムAGEの放送終了に伴って、版権収入が落ちると見込まれる。



© 創通・サンライズ・毎日放送

積極的なコンテンツ投資を継続し、プロデュース作品数を前期の16作品から20作品へ増やすことでメディア部門収入の拡大は維持する。一方で、先行して発生する償却費用が重石となり、利益の足を引っ張る形だ。

30年以上続く同社の看板シリーズ「ガンダム」の新作は3~4年に1本のペースで制作しており、今期は映画も含め予定がない。それを補うのが「ジュエルペット」「カードファイト!!ヴァンガード」「ゆるゆり」などの好調作品。シリーズ化によるキャラクターグッズやゲーム関連商品の広告収入増に貢献している。

13年8月期は、CF制作や販促事業で大型案件も控えており、売上高の7割を占めるメディア事業は増収を維持する予定だ。収益柱である版権事業の反動減で利益は減少を余儀なくされるものの、売上高に関しては過去最高を更新し続ける模様だ。

(中村 陽子 =東洋経済オンライン)

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