野村克也氏「40代監督に"俺の野球"はあるか」 心配なラミレス、優しすぎる高橋由伸
いよいよ3月25日に2016年のプロ野球が開幕する。プロ野球ファンにとって、1年でいちばん待ち遠しいこの季節が、今年もやってくる。その一方で、「監督らしい監督が見当たらない」と嘆くのが野球評論家の野村克也氏。
著書『名将の条件 監督受難時代に必要な資質』(SB新書)の中でも触れているが、野村氏は創意工夫のない最近のプロ野球に警鐘を鳴らしている。今年はどんな戦いが繰り広げられるか、あるいは期待している監督は誰なのか聞いてみた。
外野手出身の新監督が心配
「新監督の5人のうち3人が外野手出身。しかもセ・リーグに固まっている。セは今年も大味な野球になりそうだね」
「外野手出身の監督に名監督は少ない」 という持論を展開し、現役時代に人気のあった選手を監督に据えることにも懐疑的な野村氏。とくにDeNAのアレックス・ラミレス新監督には、手厳しい言葉が並ぶ。
「ラミレスは難しいでしょう。そもそも彼は今のDeNAの捕手を信用していない。その証拠に、ベンチから捕手にサインを送ることを公言している。これではDeNAの捕手は、いつまで経っても自分で考えてリードをすることができなくなる。捕手が育たない土壌を、ラミレス自らが作っているようなものだよ。
彼は打者としては優秀な選手だったが、守りに関しては今ひとつだった。采配でもそのマイナス面が勝負どころで出てしまうような気がしている」
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