ジャスパー・チャン アマゾンジャパン社長--アマゾンの市場内部に競争環境をつくりたい《アマゾンの正体》
--販売者が支払う手数料は、メディア商品では販売価格の15%、エレクトロニクス商品では販売価格の10%です。この手数料が高いとの指摘もあります。
購入者にベストな購入体験をしてもらいたい。それだけでなく販売者にもベストな販売体験を提供したいと考えています。アマゾンは販売者の収益性を高めることに貢献しています。キャッシュフローを継続的に生むことができているかどうかチェックし、必要に応じて対策を話し合っています。
手数料に見合うだけのサービスを提供していると思います。これからも、提供するツールやデータを増やすと同時に、要望や問い合わせがあった際のレスポンスを速くしていくようにもします。
--日本では、楽天市場がナンバーワンのショッピングサイトです。トップを目指しますか。
競合他社との比較はあまりしません。市場にはいろいろなプレーヤーがあるべき。それこそがインターネットです。多くの企業が成功をすることにより、顧客の選択の幅が広がります。
もちろん、私どもは独自の方法で顧客の満足度を高めようと努力してきました。この方向で努力をしていけば、今後も発展を続けられると考えています。
--アマゾンは日本での売り上げを米国の統括会社に計上し、日本の法人税を負担していない。国税庁に多額の追徴課税を命じられたことが年次報告書に記されています。
米本社が対応しており、このことについてコメントする立場にありません。