マルクス vs. ケインズ
時代は大乱世に突入した。貧富の格差拡大や気候変動に代表される環境破壊、AI(人工知能)など制御困難なテクノロジーの脅威が資本主義を揺さぶる。同時に米国の民主主義が混沌とし、「一党独裁」の中国が台頭する中で、国家と社会、個人のあり方が今後根本から問われてくる。  戦後社会の信念とイデオロギーが崩れ落ちる今、私たちに必要なのは、危機の原因とそれを乗り越えるための道を示す思想を手に入れることだ。脱経済成長を旗印に支持を広げる新マルクス主義と新型コロナウイルス禍で完全復活したケインズ主義を軸に、大思想家が残した知恵を学び直そう。
本誌:野村明弘、福田恵介
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