ファッション誌トップシェア、宝島社の女性誌マーケティングの秘密(下)--ライバルは他誌ではなく、あらゆる商品とサービス

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社長はつねに「経営とは人を幸せにすること」と語っており、社員を考えた経営を続けている。こうした企業風土が、マーケティングの強い推進力となっている。この企業風土を今後も生かしていくため、3年前から広報では社内報『宝』を毎月発行している。

また、宝島社では1998年から、企業広告を実施している。これは商品の宣伝ではなく、出版物だけでは伝えきれない“企業として世の中に伝えたいメッセージ”を、新聞広告という形を用いて発信しているものだ。
 
 毎回、数々の広告賞を受賞しているが、10年の「日本の犬と、アメリカの犬は、会話できるのか。」は、日米で同時掲載し、過去最多の広告賞6冠を受賞した。11年9月2日に実施したマッカーサーを起用した企業広告「いい国つくろう、何度でも。」も大きな話題を呼び、YAHOO!JAPANのトップニュースとしても取り上げられた。

より多くの人たちに向けて東京ミュージック花火を開催

宝島社は、「東京ミュージック花火」実行委員会、実行委員長として、「東京ミュージック花火2012」を、お台場海浜公園(東京都・港区)で、12年10月7日(日)に開催することを決定した。
 
 「東京ミュージック花火2012」は、東京、そして日本を代表する観光地である「お台場」の活性化を目的に、東京都港湾局後援のもと開催される都内では初めての“ミュージック花火”である。“ミュージック花火”とは、最新のコンピュータシステムを用いて30分の1秒の単位で音楽に合わせて花火を打ち上げるもので、海外などでは頻繁に催されているエンターテインメント花火ショーだ。

東京で一番の夜景をバックに、約7000発の花火が音楽とともに打ち上げられる。今回は、“日本初の女子向け花火”をコンセプトに、女性マーケティング力を活かした屋外化粧室やフード、アロマの香りを使った演出などを企画し、女性が快適に楽しく過ごせる企画を多数、予定している。

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