最終的に「麻生氏が固辞したため、幻に終わった」(同)とされるが、与党内からは「露骨な麻生外しに見える」(自民党長老)との声も出た。「官邸と自民党の激しい主導権争いの勃発」(政治ジャーナリスト)と見る向きもある。
高市首相に近い政界関係者によると、「高市首相は衆院選後の早い時点で、麻生氏に衆院議長就任を打診した。しかし、麻生氏は自身が首相経験者であり、三権分立の観点から『任にあらず』と断った」とされる。
そもそも高市首相は表向き、「安定的な皇位継承に向けた皇族数確保策をめぐる皇室典範改正問題などで麻生氏の手腕を期待していた」(官邸筋)という。しかし、高市首相の“真意”としては「体よく麻生氏を中枢から外そうとしたのではないか」(自民党長老)との見方も広がる。
もともと高市首相が“悲願”とする消費税減税についても、長く財務相を務めた麻生氏は慎重派とみられている。自民党内でも「高市さんからすれば、麻生さんは目の上のたんこぶだったのだろう」(同)と揶揄する声も漏れてくる。
長期政権には“慎重姿勢”の維持がカギに
今回の衆院選において自らの人気で自民党を戦後最多議席に導いた高市首相にとって、2027年9月の総裁任期満了に伴う総裁選で無投票再選を実現できれば、5年の長期政権につながる可能性が高い。だからこそ、高市首相は「とにかく今年いくつの公約を実現できるか、来年いくつの公約を実現できるかにすべてが懸かっていると意気込んでいる」(周辺)のだ。
しかし、政界関係者の間では「“麻生外し”の臆測が広がったことや、常任委員長人事での高市首相サイドの“介入”が噂されたこと自体が、挙党体制のほころびにつながりかねない」(自民党長老)との声は少なくない。
高市首相が記者会見で力説した「白紙委任状を得たというようなつもりはまったくない」という“慎重姿勢”を維持できなければ、「党内にたまった“高市嫌い”のマグマが、いずれ爆発することにもつながる」(同)ことも否定できない。
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