「かなり良い」「先生も生徒も大変そう」と賛否両論…高校の「数学」で学ぶ内容を再編へ、次の学習指導要領でどう変わる?

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中島氏も「早く正確に解くこと」にはワクワクせず、長い時間ずっと考えることが好きだという。数学で培われた批判的な思考や自分なりの軸を捉えて形にする創造的な力が今の自分を支えていると。

教育現場が、こうした探究的な学びに変わっていくには、時間がかかるだろう。もちろん、高校だけでなく小学校、中学校でどのような学びをしてきたのかが土台となる。大学入試が変わらなければ授業も変わらないといわれる中で、まだまだ探究学習は試行錯誤、過渡期の段階にあると言える。

文科省は方針の提示だけでなく具体例を見せて

「文科省には方針の提示だけでなく教員研修や事例などの教材にもっとお金をかけてほしいと考えています。

新学習指導要領は2年前に公示されるので、文科省や自治体主導でデモンストレーションを行うなど具体例を見せるべき。カリキュラムデザインは先生の仕事ではありますが、先行事例がないといろんな負荷がかかります。

多様な子どもがいるように多様な先生がいます。先生たちが次のやり方になじめるように、国などが多様な例を提示したうえで裁量を認めることが大事だと考えています」

実際、この中教審が示した方針が次の学習指導要領に反映されたら、学校現場にはどのような影響があるのか。また、この方針を教育関係者はどう見ているのかも気になるところだ。

後編では、元高校教員で、今は教科書の執筆や次世代の数学教員の育成に携わる名城大学教職センター教授の竹内英人氏に話を聞いた。

東洋経済education×ICTでは、小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。
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