「国際バカロレアって何?からのスタートだった」、定期テストなし・探究学習を全面導入…北海道鹿追町2つの中学校"IB認定"の裏側
従来型の定期テストは廃止され、単元ごとの小テストやレポートなどで評価が行われている。
それで、学習指導要領が求めている学習内容はクリアできるものなのかと心配になるが、「できています」とシンボ氏は断言する。
IBとは、1968年にスイスで設立された国際バカロレア機構(IB機構)が提供する世界的な教育プログラムで、探究心、知識、思いやりのある若者の育成を目的にしている。
年齢に応じて、3~12歳が対象のPYP(Primary Years Programme)、11~16歳を対象とするMYP、そして16~19歳が対象のDP(Diploma Programme)の3つのコースがある。
鹿追町の中学校が実施しているのはMYPで、そのプログラムに沿った授業が行われていると国際バカロレア機構に認定されたのだ。
DPは主に英語で授業を行う必要があるが、MYPは日本語で行えるようになっている。そのMYPを鹿追町が選んだ理由をシンボ氏は次のように説明する。
「学校における授業改善が大きな目的でした。MYPで探究学習を効果的に行うことで、子どもたちのウェルビーイングを向上させることができると考えています。今、不登校は大きな問題ですが、MYPで授業を改善することで、不登校の解決にもつながると期待しています」
MYPで探究学習を効率的に行うことができる
文科省も総合的な学習の時間を中心に探究的な学びを授業に取り入れることを推奨している。しかし、なかなか実践が難しいのが現実でもある。
「MYPの方法を使うことで、探究学習の導入が効率的に行えます。先日も社会科の先生と話していたのですが、従来の授業では『ここはテストに出るから、きちんと覚えて』ということをやっていたけれど、MYPでは生徒が自分で考えて学習するので理解が深いと言っていました。『これが本当の教育だと実感している』とも言っていました。
こういう授業を経験してみたら、今は不登校の生徒でも学校に行きたいと思うようになる気がします。学校に来て体験してみる、その1歩を踏み出すのがなかなか難しいのも事実ですけど……」


















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