一番単純なのは、とにかく価格競争をして、ライバルがすべて撤退するまで、価格を下げ、生産を続ける。そして独占が確立すれば、価格を無限に上げる。そうするとそれを狙ってまた生産者のなかで参入者が登場する。そうすると価格競争でとことん価格を下げ消耗戦を行う。この繰り返しである。
こうなると、有力生産者は価格以外の手段で独占を維持するか、またはライバル数社でカルテルを結び寡占を確立しようとする。
これに対して消費者サイドから不満が高まり、社会が政治に働きかけ、独占を排除しようとするようになる。これが20世紀初頭のアメリカの状況で、独占禁止法が成立し、カルテルを厳しく制限するようになった。
このとき、価格はすべて生産サイドの状況で決まる。消費サイドはそれをすべて受け入れるしかない。価格は競争状態で決まるから、経済学は、正義の味方であれば(消費者の味方であるのではなく、生産者と消費者全体、つまり社会全体の経済的厚生を最大化しようとするのであれば)、独占・寡占を排除し、競争を促進することになる。
ただし、独占を狙って過剰な投資競争が起こる可能性もあり、その場合は、過当競争を防止する政策が望ましくなることになる。いずれにせよ、すべては生産サイドで決まる。
ここにシュンペーターの革新、創造的破壊が登場する。



















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