この現状を憂いたのが、日本図書館協会の事務局長であった有山崧(のち日野市長。1911〜69)だ。出身地石川県で図書館員をしていた前川を協会に迎えた有山は、これからの図書館はどうあるべきか、実態調査と検討に乗り出す。2人の結論は、有山の地元・日野市に新しい図書館を作るというものだった。それまで重視されていなかった貸出をサービスの中心に置き、新鮮な本を潤沢に用意して、利用者の訪れを待つのではなく車でこちらから出向く。
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