スマホに「見知らぬ国番号から着信」が急増する訳、特殊詐欺に使われた電話番号の75%以上が「+」から始まる国際電話《自分は大丈夫!は命取り》

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◎2025年6月時点で、特殊詐欺1万1365件中、8551件で国際電話が利用されていた

特殊詐欺に犯行利用された番号種別の推移
(出所)警察庁特殊詐欺対策ページより

電話に出ると、日本語の自動音声で「総務省です。2時間後にすべての通信サービスを停止します」や「NTTファイナンスです。未納料金があります」といったアナウンスが流れ、焦った受信者にプッシュ操作を促します。

指示に従って番号を押すと、詐欺グループのオペレーターにつながり、個人情報の搾取や架空の料金支払いを強要されるのです。

この自動音声による詐欺はとてもよく考えられています。大半の人が電話を切ることは想定内で、犯行グループにとっては、指示に従ってボタンを押してしまう「不安を抱えた人」だけを抽出できれば成功なのです。

詐欺オペレーターは説得の難しい相手を排除し、騙せる確率の高い相手だけに集中して時間を割くことができます。「2時間後に停止」といった緊急性の高い嘘で冷静さを奪い、一度ボタンを押させることで後に引けなくさせる心理テクニックも組み込まれており、最小の労力で最大の被害を生み出す仕組みとなっているのです。

また、末尾が「0110」となる国際電話番号を取得し、警察官を名乗って「あなたの口座が犯罪に使われた」とビデオ通話で偽の逮捕状を見せる「劇場型」の手口も広がっています。

末尾が「0110」の電話番号は、警察署の代表番号として使われることが多いため、偽装することで信用させようとしているのです。

無実を証明するために約560万円を送金…

国内で多数の被害が出ており、例えば、2025年11月には山口市の自営業の女性が滋賀県警の警察官を名乗る人物から「資金洗浄事件の捜査で、あなたの逮捕状を取得している」と言われました。

そして、「無実を確認するには指定口座に送金する必要がある」と言われ、約560万円を送金してしまいました。

ほかにも、「未納料金を支払うように」や成田空港警察署を騙り「遺失物がある」と連絡してくるケースもあります。金銭を要求する前に、本人確認として個人情報を聞き出すこともあり、さまざまなパターンの手口が横行している状況です。

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