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株価急騰のイビデン「インテル虎の子解放」で見る光明→エヌビディア一本足から脱せるか、見えてきた"インテル専用工場"の完全復活シナリオ

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AIブームの恩恵を受けて出荷自体は順調だった一方で、頭の痛い問題もあった。工場への過剰投資だ。半導体不足が続いていた21年、イビデンは2つの工場を同時に建設することを決定。うち1つは「インテル専用工場」になる予定だった。

だが、頼りのインテルの業績は前述のように急激に悪化。専用工場はまったく稼働しない状態が続いていた。減価償却の負担がのしかかるだけでなく、取引先への支払いでキャッシュも流出。この「お荷物状態」の工場はどうなるのか。株式市場がもっとも気を揉む問題だった。

この先もAIの恩恵を受けられる

現在もなお、この工場は稼働しておらず、経営にとっては重荷の状態。そんな中でもイビデンの見直しが進む要因は、短期的には複数ある。まず挙げられるのは、AIサーバー向けの出荷が増えたことによる、26年3月期業績の上方修正。さらに、ずっと赤字が続いていたインテルのパソコン向けの基板ビジネスがようやく黒字化したことだ。

ただ、それだけでは株価の急騰は説明しきれない。より注目されているのは、「中長期的にAI投資の恩恵を、この先も受けられるのではないか」という期待感が高まっていることだ。

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