もちろん丈感についても、検討が必要です。たとえウールライクな質感であったとしても、ボックス型のシルエットも混在しているから。ボックス型のシルエットは、「ジャケット丈が、はみだしてしまう」のです。仮にジャケット丈を隠せていたとしても、明らかにカジュアル用途で作られているため、違和感を拭えません。ビジネス用途のダウンは、ジャケット丈を隠すことを前提とした「縦長の長方形シルエット」が主流だから。
またディテールについては、ファスナーだけでなく、コートのようにボタンが付いたものもおすすめです。クラシカルな印象が強化され、テーラードをルーツとしたジャケット姿に合わせやすくなります。
ここまで「ビジネス用途のダウンジャケット2大潮流についてお伝えしてきました。次に「どうやって着こなしていくか」という視点をお伝えします。
足元が浮かないダウンジャケットの靴
どちらのダウンジャケットを選ぶとしても、そもそもコートに比べれば「カジュアル感がある」ことは否めません。そこで足元に注力してください。とくにスニーカー通勤で合わせる場合は、スポーティーなメッシュのものは避けましょう。代わりにドレス感を高めるため、本革スニーカーのなかでも、革靴のような木型でつくられたフォルムを合わせたいところです。
くわえてノンキルティング系については、「カッチリした革靴のドレス感に、ダウンのスポーティーさが負けてしまう」リスクもあります。そう感じたときは、合わせる靴のフォルムを見直しましょう。たとえば縦のラインが強調された革靴フォルムではなく、やや丸みあるフォルムを合わせるだけで、スポーティーなノンキルティングダウンに馴染みます。
ルーツがかけ離れたアイテムを組み合わせるときは、ちょっとした質感やフォルムを意識することで、ドレス感のバランスを整えられるのです。
紳士服量販店でも見かけるノンキルティング系ダウンジャケットが、「自分に似合うのか」気になる方もいらっしゃるでしょう。最後に「似合いやすい体型」について触れます。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら