<イスラエル投資ファンド>代表はなぜ今、日本を訪れたのか?防衛費増の日本に軍事技術ベンチャーへの投資を呼びかけ…世界の中で日本を有望視
――投資プラットフォームとはどのようなものか。
イスラエルとアメリカのベンチャー300社が参加しており、世界の投資家が直接投資できる。AIを活用する革新的なやり方で、投資対象となる企業を効率的に探し出せる。ガザでの戦闘の間、海外投資家が直接イスラエルを訪問できないために起きた投資の落ち込みをカバーしてきた。
投資家をもっと広く集めたい。信頼できる投資家とのアクセスを持っている銀行とも協力したい。世界に対象を広げ、多様な投資家を探す必要がある。洗練された投資家は、企業が成熟するまでには時間がかかることを知っている。
将来はヨーロッパ、日本のベンチャーにも参加してほしい。
――これまでの日本との関わりは。
来日するのは今回で2回目。父のロジェ・キュキアマンはフランスの銀行のCEO、仏ユダヤ人協会代表、世界ユダヤ人会議副議長を務めたが、父は1957年に来日し、日本経済に関する論文で博士号を取り、日本の専門家でもあった。そのため私も常に日本には関心があった。
軍民両用のレーザー技術
――投資先として有望なのはどのような技術か。
今ハイテク企業の資金調達で多いのは、AI、サイバーセキュリティー、軍事技術、医療技術、生命科学の領域だ。5年前までは環境技術が盛んだったが、今は農業技術だ。さまざまな産業分野で日本のニーズにこたえる技術革新を起こしている企業がたくさんある。




















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