【生活の足、BEVとHEVどっち】スズキ「ビジョンe-スカイ」、BYD「ラッコ」、ダイハツ「K-ビジョン」、軽自動車の次世代パワートレインの行方
近年、軽乗用車(乗用タイプの軽自動車)の次世代モデルとして、100%電気で走るBEV(以下、軽乗用BEV)が注目されている。2022年に登場した日産「サクラ」と三菱「ekクロス EV」、2025年9月にはホンダから「N-ONE e:」も発売され、ラインナップは徐々に充実。
さらに「ジャパンモビリティショー2025」では、スズキが「ビジョンe-スカイ(Vision e-Sky)」、中国メーカーのBYDが「ラッコ(RACCO)」というコンセプトモデルを発表したことで、軽乗用車のジャンルでも、BEVのシェア争いが激化しそうな様相を呈してきた。
あえてハイブリッドを選択したダイハツ
そんななか、ダイハツでは、同ショーで「K-ビジョン(K-VISION)」というコンセプトモデルを展示。これは、従来、ありそうでなかった軽乗用のハイブリッド車(以下、軽乗用HEV)だ。コンパクトSUVの同社「ロッキー」やトヨタ「ライズ」に採用する「e-スマートハイブリッド」を、軽自動車向けにモディファイしたパワートレインを搭載する。
ダイハツによれば、次世代の軽乗用車としては、BEVでは航続距離の問題がまだまだ大きい。そして、そうした課題をクリアしつつ、電動化を進められる点で、当面はHEV化のほうがメリットは大きいという。
ここでは、そんな注目のスズキ・ビジョンe-スカイ、BYD・ラッコ、そしてダイハツ・K-ビジョンの3モデルをピックアップ。現在わかる範囲で各車の詳細を紹介するとともに、果たして、次なる軽乗用車向けパワートレインの最適解は、BEVなのか、HEVなのかについても検証する。



















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