【生活の足、BEVとHEVどっち】スズキ「ビジョンe-スカイ」、BYD「ラッコ」、ダイハツ「K-ビジョン」、軽自動車の次世代パワートレインの行方
だが、軽自動車は、日本独自の車両規格のため、海外で販売しづらい。登録車など、グローバルモデルとなる車種と比べると、全体的な販売台数を多く見込めないので、価格を下げにくいのも現状だ。
これに対し、同じくスズキの開発者は、「最近、フランスを含む欧州市場で、日本の軽自動車の規格に近い小型で安価な新規格のEVを検討中なので、もし実現すれば(軽乗用BEVの)グローバル展開もありうる」という。
たしかに、スズキが開発中の軽乗用BEVを海外でも販売できれば、多くの販売台数を見込める。そうなれば、1台当たりの生産コストなどを抑えることにつながり、結果的に国内モデルの価格も抑えることが可能となるということだ。
ともあれ、長年軽自動車を手がけてきたスズキが、実際にどんな軽乗用BEVを生み出すのか今後注目だ。
BYD・ラッコ(軽BEV)
中国のBYDも、今回のショーでかねて開発中との噂があった軽乗用BEVのラッコを発表した。
2024年秋に製品化が決定、急ピッチで開発を進めたというのがこのモデル。ネーミングは愛らしい哺乳動物のラッコが由来だ。日本独自の軽自動車規格に合わせた完全なる日本専用仕様で、ボディには、国内で最もニーズの高い軽スーパートールワゴンのスタイルを採用。具体的なスペックなどは未発表だが、乗り降りがしやすい左右のスライドドアを搭載するほか、高い天井などで家族4名がゆったりと座れる室内空間も演出する。



















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