東大に70年ぶり誕生の新学部は"秋入学"!「二次試験は筆記無し」で"英語さえできれば富裕層に有利"は本当か?

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孫さんは、東京大学の推薦合格者も含め、難関大学の志望理由書を分析したうえでどんな子どもが合格しているのかを解説する『12歳から始める 本当に頭のいい子の育てかた』という本を上梓しています。今回は、その観点から東大CoDについてお話を伺っていきます。

孫辰洋氏にお話を伺った(写真:孫氏提供)
孫辰洋氏にお話を伺った(写真:孫氏提供)

東大の新学部『CoD』とはどんな学部なのか?

ーーーよろしくお願いします。まず、東大CoDの特徴を教えてください。

孫「一言でいうと、『デザイン』をキーワードに、文系と理系をまたいで学びながら、5年間かけて学士+修士を一体で取る“未来型の学部”だと思います。

まず大きな特徴は、授業がすべて英語で行われることです。コアの授業もプロジェクトも基本的には英語で進みますから、“英語で学び、英語で考え、英語で議論する”ことが前提になっています。

次に、カリキュラムが完全に文理融合になっていることです。高校までのように『文系だから数学は最低限』『理系だから社会は軽めでいい』という発想ではなく、環境・テクノロジー・経済・医療・文化といった領域を、全部つながったものとして扱います。例えば“気候変動”を考えるときに、物理・経済・政策・文化意識など、いろいろな知識を組み合わせてデザインしていくわけです。

さらに、5年間を通してプロジェクトやスタジオワークが中心になる実践型の教育になっています。2〜3年次には『Change Maker Projects』、最後の年には自分でテーマを設定して行う『Capstone Project』などが用意されていて、単に知識をインプットするだけでなく、『社会の課題を自分で見つけて、チームで解決策を形にしていく』ところまで求められます。

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