有料会員限定

日産CEOが激白!「まず日本へ重点商品と技術を出す」、ホンダ統合破談やリストラで傷ついた国内で反転攻勢へ。三菱自への出資見直しも「躊躇しない」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小

――この先、日産が復活を果たすには、商品や販売の課題を解決しなければなりません。とくに国内の上半期販売台数は18.5万台(前年同期比16.5%減)と、この30年余りで過去最低となりました。

日産のイメージに起因する問題だ。昨年末のホンダとの経営統合の話がなくなり、業績低迷やリストラにばかり注目を浴びたことが、日産のイメージを大きく悪化させた。新商品を投入することで、日産はすばらしい車づくりができると示し、信頼を回復していきたい。

9月には軽「ルークス」、10月にはEV(電気自動車)「リーフ」の新型車受注を開始したほか、10月末から開かれたジャパンモビリティショーでは高級ミニバン「エルグランド」も披露した。スポーツセダン「スカイライン」も刷新し、日本市場に投入していく。

AI(人工知能)による運転支援技術(次世代プロパイロット)も国内市場から展開する。重点的に開発している商品や技術はまずは日本に出す。日産の技術力や商品力を見せることで、「日産はまだ残る」、「安定した企業だ」と信じてもらえるよう取り組んでいく。

この年末には国内販売会社(ディーラー)の声も聞いていく。何が懸念材料で、どうやったら協力できるのか、現場の声を聞いて問題に対処したい。

日本では特別な商品を出していく

――ディーラーに話を聞くと、「エルグランドをなぜ16年間もモデルチェンジしなかったのか」、「長年、日本市場は軽視されている」といった厳しい声があります。

次ページ課題とされる開発スピードの改善は?
関連記事
トピックボードAD