新たな安全基準の起草作業を担当する部署は、近年、EVやPHVなどモーター駆動車の発進加速時に制御不能となる事故が多発していると指摘する。これらのクルマでは発進時に「高加速モード」を選択できる機能がついており、このモードを使用する際に、運転者の準備が不足していたり、制御技術が不十分だったりすることが原因だ。
新基準では、エンジンやモーターの始動時には低加速モードをデフォルトとし、高加速モードへの移行には運転者自身が設定を変更しなければ利用できないようにする。これにより、運転者は心身両面で運転準備を整える余裕を持てるという。
時速10km以上で映像再生などの停止義務付け
新基準では、加速性能規制以外にも、EVやPHVを対象にした新たな安全対策を複数導入する方針だ。例えば、バッテリー容量の大きいEVなどに付き物の充実したAVシステムについての対策だ。
運転者に与える悪影響を軽減するため、車速が時速10kmを超えた時点で、運転者用のディスプレイは自動的にオフになり、映像再生やゲーム機能は停止される設定をメーカーに義務付ける。
さらに、アクセルペダルの踏み間違えによる事故のリスクを軽減するため、新基準では誤操作時の加速抑制機能の搭載が義務化される。具体的には、停車時や徐行時に出力を検知し加速を抑制、また音声や光により運転者に明確な警告を発する仕組みだ。
(財新記者:翟少輝)
※中国語原文の配信は11月13日
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