あの時と酷似、上げ相場は弱気から生まれる 「荒い値動き」が想定される楽しみな1週間に
一部の見方だが、中国の市中銀行の貸出債権を、人民銀行(中央銀行)が担保として認めるかもしれないと言われている。もしこれが認可されたら超ド級のQE(量的緩和)となる。
中国人民銀行、ECB、日銀とそろった高水準な流動性供給源に、FRBが利上げしても名目的でQEは続けるとなったら結果は目に見えている。2万円なぞ単なる通過点だ。
市場予想上回った米雇用統計
大注目の10月雇用統計で、非農業部門就業者数は前月比27万1000人増と市場予想の18万人増を大きく上回った。また、失業率も2008年4月以来7年半ぶりの水準となる5.0%に低下し、平均時給も前年同月比2.5%増と大きく伸びて、12月利上げ説が急速に高まった。金利先物に基づき算出する利上げ確率は70%だ。
それを受けて先週末のダウは一時94ドル安となったが、その後は景気回復への期待感から下げ渋り、引けはプラスとなった。市場は利上げがあってもそれを吸収できる地合いになっていると指摘されていたが、それを証明した形となった。フランクフルト株も好感し、ドイツDAXは100.29ポイント(0.92%)高の10988.03となり、8月高値に迫っている。
このような結果を予想したのか、先週末の日経平均は郵政3社の上昇一服感がある中でも堅調に推移し、難しいと言われていた200日移動平均(1万9249円35銭)を引けで抜いた。たまっていたカラ売りの買い戻しでここまで来たが、ガス抜きが済んだとは思えない。カラ売り筋は大きなリスクに直面している。買い方ファンドも1万7000円で買えず、逆に、戻りいっぱいと考えた1万9000円では売っていた。持たざるリスクで頭を抱えていることだろう。
今週末はオプションSQを迎える。この急激なステージ変化で荒い動きも想定される。とても楽しみな1週間になりそうだ。今週の日経平均予想レンジは1万9000円~1万9900円とする。
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