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サムスン急浮上で異変「ソニー半導体」の岐路。イメージセンサー王者は覇権を維持できるか

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左からソニーグループの十時裕樹社長、米アップルのティム・クックCEO、ソニーセミコンダクタソリューションズの指田慎二社長(写真:アップル)

ソニーにとって半導体事業は祖業の1つである。1955年に発売したトランジスタラジオは、半導体素子の一種であるトランジスタを使ったラジオとして日本初だった。その5年後にはトランジスタテレビも発売している。

ただ、開発や製造に巨額の投資が必要な半導体は赤字に苦しんだ時期も長い。ソニー全体の業績が落ち込んだ2000年代は赤字に陥りがちで、約20年前の04年度には178億円の事業赤字だった。08年には旗艦拠点の1つである長崎工場を東芝に売却している(その後11年に買い戻し)。

iPhoneへの採用で大きく躍進

苦境から抜け出すきっかけとなったのが、暗所での撮影に強い裏面照射型CMOSイメージセンサーの開発で先行したことだった。他社にない技術を獲得したことで、半導体事業の逆転劇が始まる。

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