京急品川駅前「ホテルパシフィック東京」跡地の今 トヨタ「新東京本社」が入る超高層ビル建設中

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西武不動産が主体となって進める西隣の「B-1地区」には現在、「グランドプリンスホテル新高輪」が建っている。こちらも高さ約140mの大規模な複合施設に建て替えられる。2028年度の着工、2032年度の竣工を予定する。

かつて京急の本社もあった泉岳寺駅周辺には、京浜東北線・山手線の高輪ゲートウェイ駅が2020年3月に開業。その後、駅周辺の再開発が進み、2025年3月に「TAKANAWA GATEWAY CITY(高輪ゲートウェイシティ)」第1期の「まちびらき」を迎えた。9月には約180店舗となる「ニュウマン高輪」が本格開業。2026年3月には高輪ゲートウェイシティのグランドオープンを予定する。

京急線と品川駅も大がかりな改良工事が進む。現在は2階部分にある京急のホームをJR在来線や東海道新幹線と同じ地上に下ろす難工事だ。

現在は京急線をくぐっている東西自由通路の階段をなくしてフラットに移動できるようになるほか、ホームが2面3線から2面4線に増え、列車増発が可能になる。さらに国道15号をまたぐ歩行者デッキで自由通路と西口エリアとをつなぐ計画だ。

駅も周辺も大変貌中

地上駅である1駅南の北品川駅は高架化し、品川駅との間に新幹線とJR線を越える新たな橋梁を架けることで渋滞の原因となっている踏切を除却する。鉄道施設上空に超高層ビルなどを建設する「品川駅街区地区」のプロジェクトもある。

品川駅 俯瞰
京急線の連続立体交差事業や駅改良工事が進む品川駅(記者撮影)
【写真をもっと見る】かつて品川駅西口で存在感を放っていたホテルパシフィック東京。同じ場所に将来姿を現す「トヨタ新東京本社」が入る超高層ビルとは?

京急の前身の1つ京浜電気鉄道は1925年、それまで「品川駅」としていた現在の北品川駅付近から高輪への乗り入れを果たした。それから100年がたったいま、都心側のターミナル周辺は大きく変化を遂げようとするまっただ中にある。

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橋村 季真 東洋経済 記者

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はしむら きしん / Kishin Hashimura

三重県生まれ。大阪大学文学部卒。経済紙のデジタル部門の記者として、霞が関や永田町から政治・経済ニュースを速報。2018年8月から現職。現地取材にこだわり、全国の交通事業者の取り組みを紹介することに力を入れている。

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