ゲーム感覚で1000個超の資格・検定制覇!東大卒"資格のプロ"が語る、世界広げる「勉強」の極意 学校とは違う、挫折しない「点数稼ぎ」のスキル

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入試や就職関連など、その後の人生に大きく影響するタイプの試験もありますが、資格・検定の試験に一回落ちたところで、取り返しのつかないことになるわけではありません。子どもの頃にこそ、ちょっとした失敗や挫折はどんどんした方がいいです。失敗をしない人は成長しません。失敗をも楽しむ気持ちを育みつつ、ゲーム感覚で楽しんでもらいたいです。

──資格・検定で得られる経験は、他にどんなものが挙げられるでしょうか。

資格・検定を受けることで得られるのは、単に知識だけではありません。自分で計画を立てて実行するプロジェクトマネジメント力や、本番で自分の力を出し切るという「やり抜く力」も磨かれます。

入試の予行演習として活用するのもいいかもしれません。試験当日は、移動や試験本番でのトラブルなど、何かしら想定外のことが起きることもあるものです。場数を踏んで「試験慣れ」しておくことでアクシデントに対応できるスキルが磨かれますし、緊張しすぎず本番に臨めるようにメンタルも強化されるでしょう。

とくに大学受験では、地方の子が一人でいきなり都心に出て試験を受けることもありますよね。知らない地での受験がプレッシャーになって成績に影響する可能性も考えられます。そこで、過去に「資格・検定で遠方の試験会場に行く」という経験をしたことがあると、心持ちも大きく違うはずです。

──子どもが受けられる資格・検定でおすすめのものはありますか?

人それぞれ興味関心がある分野は異なりますから、基本的には本人が興味のあるもの、受けたいものを受けるのが1番だと思います。

高校生くらいであれば、自分がこれからどう生きたいか、どんな仕事に就きたいか、どんな働き方をしたいかを明確にイメージして、それを実現するために必要な資格やスキルを逆算して、何を学ぶか決めるのがいいでしょう。

単純に子どもが興味を持ちそうなテーマの検定を挙げると、恐竜学検定やいぬ検定、ねこ検定、天文宇宙検定などがあります。また国旗検定は、実際に試験会場に行くと小学生の受検者がいっぱいいます。まずは気軽に挑戦できるものということでいえば、唐揚検定やチョコレート検定、花コンシェルジュ検定などはいいかもしれません。

子どもが興味を持ちやすそうなユニークな検定の例

一方で僕のように、「もともと興味があったテーマでは特にないけど検定があったので受けてみた」というケースこそむしろ想像以上に多くの学びや気づきが得られたりもするので、直近で受けられる資格・検定に手当たり次第挑戦してみるのもいいかもしれない、とちょっと相反する主張もしてみたいところです。

いずれにせよ、資格・検定は世界の見え方が変わり、自分の人生の幅を広げて豊かにしてくれるものなので、ぜひ多くの人にチャレンジしてみてほしいです。

(文:吉田渓、注記のない写真:をかしな編集部提供)

東洋経済education × ICT編集部

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小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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