ゲーム感覚で1000個超の資格・検定制覇!東大卒"資格のプロ"が語る、世界広げる「勉強」の極意 学校とは違う、挫折しない「点数稼ぎ」のスキル

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──そこまでハマった資格・検定の魅力とは何だと思いますか?

世界の見え方が変わることです。例えば最近「オリジナルTシャツソムリエ検定」を取得して、店頭に並ぶTシャツの見方が変わりました。Tシャツのプリントにはインクジェットやシルクスクリーンなどいろいろな方法があり、それぞれ品質・コスト・堅牢度などの特徴が異なりますが、店頭で「このシャツはどう作っているんだろう」と考えながら見るようになりました。ほかにも、食べ物系の資格・検定を取得したことで、スーパーに並ぶ食材の見方が変わりました。これまで深く考えてこなかったことも、勉強することで世界が広がるのです。さまざまな資格・検定を取ることで、森羅万象を極めていく感覚が楽しいと感じています。

そもそも僕はゲームでも、最終ボスを倒すことよりも、全てのアイテムを集めたり全てのミッションをコンプリートすることにモチベーションが湧くタイプ。集め切ったら満足してしまい、ボスを倒さずに遊ぶのを辞めてしまうこともあるくらいです。コレクターのような性格的にも、資格・検定の取得にはハマるタイプだったのかもしれません。

資格・検定は学校の勉強とは違うスタイルで

──今は小学生から挑戦しやすい資格・検定も増えているようですね。

僕が「資格道」を始めた2001年当時は今ほど資格・検定の種類が豊富ではなく、ビジネス領域の資格がほとんどだったのですが、2006年ごろにいわゆる「ご当地検定」が全国的なブームになりだした頃から、ユニークなテーマの検定が増えてきました。子ども向けのジャンルの検定が増えたのもその頃です。

鈴木氏が取得した資格検定の合格証の一部
鈴木氏が取得した資格検定の合格証の一部

──子どもが資格・検定を受検したり、その勉強をしたりすることはどんな意義があると思いますか?

資格・検定の勉強でも、「学校の授業で出てきたやつだ!」と知識がリンクすることがあります。すると、学校の勉強のモチベーションにもつながるはずです。よく「因数分解なんて何の役に立つの?」と言う人がいますが、資格・検定の勉強をすると「学校で習ったあの理論はこの技術に応用されているのか!」と気づくことがあります。もちろん大人でもそうした気づきはありますが、現在進行形で国語・算数・理科・社会などを勉強している子どもたちの方が、実感はしやすいのではないでしょうか。

──「勉強法」という点では、学校の勉強と、資格・検定のための勉強に違いはありますか?

資格・検定の勉強法は、学校の勉強とは別物だと捉えた方がいいでしょう。学校と同じスタイルで資格・検定の勉強をしようとすると、非効率になることも。非効率は勉強が嫌になるもとです。資格・検定のテキストはかなりのボリュームがありますから、1ページ目から丁寧にやろうとして「これをすべて頭に入れるのは自分には無理だ」と諦めてしまう人もいます。でも実際は、六法全書をすべて暗記しないと司法試験に受からないわけではありませんよね。資格・検定は試験範囲のすべてをマスターしないといけないわけではない、ある意味割り切ったスタンスでいるくらいがちょうどいいです。各資格・検定の試験の出題傾向にもよりますが、真にやるべきところとそうでもないところにメリハリをつけて「選択と集中」を意識した勉強をするといいでしょう。

「点数を稼ぐ勉強」がモチベを上げる

──資格・検定に合わせた勉強の仕方とはどういうものなのでしょうか?

過去問を分析すると、資格・検定試験の出題の傾向やクセがわかります。たとえば、①毎回同じような問題が出題される②多少アレンジされるが毎回本質的には似た問題が出題される③過去に出た問題と同じものはほぼ出題されない、などのタイプに分けられます。

①は、とにかく過去問を繰り返して勉強の範囲を絞る、②は、5〜10回分くらいの過去問とその解説を読み込んで重要な知識を身につける。そして③はやや対策しにくいのですが、公式テキストなどを読み込む際に、「自分が出題者ならどんな問題を作るか」を意識しながら取り組むとうまくいきやすいです。

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