ゲーム感覚で1000個超の資格・検定制覇!東大卒"資格のプロ"が語る、世界広げる「勉強」の極意 学校とは違う、挫折しない「点数稼ぎ」のスキル

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最も多いパターンは②ですね。いずれにしても、まずは5〜10回分くらいの過去問を読み込んで傾向を把握すること。資格・検定試験はだいたい6〜7割取れれば合格ですから、いい意味で開き直って勉強範囲を取捨選択すれば、効率よく勉強できて挫折しにくいです。

──合格に必要な点数をしっかり取るような勉強をする、ということなのですね。

はい。学校の勉強でも、いい成績が取れないのは頭の良しあしではなく、単に「努力の方向性」が間違っていて非効率な勉強をしていることが原因の可能性もあります。僕は以前『点数稼ぎの勉強法』という本を出しました。「点数アップという結果につながるテクニカルな勉強法をもっと志向していこう」というコンセプトの勉強本ですが、それは「努力が結果につながらないと、勉強に向かうマインドにならない」と考えるからです。

戦略的に勉強して実際に点数がアップすれば、「努力が結果につながる」という成功体験になり、勉強に限らず何事にも努力できるようになります。逆に、「勉強したけど結果につながらない」という経験ばかりしていると、「努力しても意味ないからやらない」というマインドになってしまうのです。だからこそ、子どもの頃からただがむしゃらに頑張るのではなく、ちゃんと結果につながる勉強法を知った方がいいのです。

学校の勉強は自分が好きなことだけ学べるわけではありませんから、それによって勉強全体に苦手なイメージを持ってしまう子もいるでしょう。でも、好きなことに関する資格・検定なら、興味を持って継続して取り組むことができ、それが自信にもつながるはずです。また、自分に合った勉強の仕方を試行錯誤したり、将来就きたい仕事・業界について知る機会にもなるので、自己分析や業界分析にもつながります。

大人で勉強にマイナスイメージを持っている人も、おそらく学生時代の勉強でつまずいたり理不尽な思いをしたりした経験があるせいだと思います。でも本来、学びとは楽しいことであるはずです。勉強にマイナスイメージをもってしまうのは、学生時代に興味のない教科も勉強させられるとか、他の人と比べられるとか、宿題をやらないと怒られるとか、学びそのものより学校の勉強に付随したネガティブ要素のせいかもしれません。子ども時代に勉強・学びということに対してどのようなマインドが醸成されるかによって、その後の人生が大きく変わると考えます。

失敗してもゲームのようにまたトライすればいい

──勉強に対する意欲を高めるにはどうすればいいでしょうか?

僕は、RPGをリアルでプレイするような感覚で資格・検定に日々挑戦しています。RPGは「次のボスは強いから今の戦力では勝てない。でも、相手の弱点を考えると、この魔法や特技を身につければ勝てるかも」と分析して戦略を立て、自分のキャラを強化させていきます。それと同じ感覚で、過去問分析や教材選びをしていくのです。

──なかなか知識が頭に入らない場合はどうすればいいのでしょうか?

テキストを1回読んだだけで覚えられないのは当然です。とくに初めて学ぶ内容は、当初の想定通りにうまく勉強が進まないのが当たり前です。ここで重要なのは「覚えられない自分はなんてダメなんだ」と必要以上に凹まないことです。自分で勝手にネガティブになって勉強が嫌になってしまうのは非常にもったいないことです。「誰でも同じ、こういうものだ」と開き直ったマインドをもつ方がいいのです。

また、試験を受けると合格・不合格という結果が明確に出ます。不合格でやる気をなくしたり、絶対受かると思っていた試験に落ちて凹んだりすることもあるでしょう。僕も決して「勝てる勝負しかしない」というわけではなく、「今の実力ではちょっと厳しいかな」と思える資格・検定にも挑んでいるので、かなり対策して臨んだつもりでも不合格になることはありますが、その過程も楽しみながら取り組んでいます。ゲームだって、百戦百勝では面白くないですよね。そこを乗り越えて成長すればいいし、ゲームと同じで、また何度でもトライすればいいのです。

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