【衝撃】「内部不正」による情報漏洩はサイバー攻撃の10倍以上多い!「手土産転職」で情報を持ち込まれた企業が有罪になった事例も…どう防ぐ?
これらの理由から、内部脅威への備えはCISOにとって、「今すぐ着手すべき経営課題」となっています。リスクの本質を見極め、攻めのセキュリティ戦略を描くことが求められています。
内部脅威を防ぐための多層的アプローチ
しかし、内部不正や内部脅威に対処するにはサイバー攻撃の対処と異なる観点が必要です。犯罪学者クレッシーの「動機・機会・正当化」理論をヒントに、それぞれを抑制する以下のような多層的な対策を講じることで、リスクを大きく低減できます。
大量転職時代の到来に伴い、従来の性善説に基づいた考え方で情報漏洩対策を行うことに限界がきています。外からの攻撃だけに目を向けるのではなく、内部からのリスクにも光を当てることが、これからのセキュリティ戦略の要になります。
また、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)が進む今、セキュリティはビジネスの成長を支える「両輪」の1つとして機能することが求められます。変革とスピードを追求する一方で、その基盤となるセキュリティが脆弱であっては、真のDXは成り立ちません。
内部からの情報漏洩は「起こりえるもの」として備える姿勢が、現代のCISOや経営層には求められています。「人」を中心にセキュリティを構築するHuman-Centricの多層防御こそが、企業の信頼と持続的成長を支える最も確かなセキュリティ対策となります。
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