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ソニーやバンナム、大手出版社が相次ぎ出資する謎のスタートアップ「ガウディ」の石川代表を直撃、掲げる「ファン国家」構想の知られざる実態

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いしかわ・ゆうや/1994年、東京生まれ。19歳でAI関連企業を起業し、後に売却。2017年にブロックチェーン技術に出会い、2018年5月にガウディを起業。代表職のかたわら、LINE Payや、毎日新聞でブロックチェーン技術関連の技術顧問も歴任している(記者撮影)

――ガウディはこのコミュニティ作りにどのような形で関わっているのですか。

SaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)型、レベニューシェア型、業務請負型など、IPホルダーとの契約はいろんな形式がありますが、基本的に、IPホルダーの要望に柔軟に対応できるようになっています。クライアントであるIPホルダーが、コミュニティを作っていくうえでどのような形でガウディと組みたいのかによって調整しています。

これまでは、ゲームや動画、音楽などそれぞれのジャンルに個別の(大手IT企業が運営する)プラットフォームがあり、それぞれのプラットフォームの中にIPがあるという構造になっていました。

これを逆転させ、独自のIPプラットフォームの中に、ゲームや物販もあるという形にしたい。GAFA(Google、Apple、Facebook⦅現Meta Platforms⦆、Amazon)のように大手のITプラットフォームに、ファンを奪われないようにしていきたいと考えています。

――今年4月に買収したマイアニメリストは、全世界で約2000万人の会員を抱えるコミュニティサイトです。なぜ買収することになったのですか。

マイアニメリストの99%以上が海外ユーザーです。日本が誇るコンテンツをメディアとして発信する媒体で、海外の人たちがどんなものが好きで、どんな商品がほしいのかということを集約しながら、すでに実際に求められているものを作って海外に届けています。

こうした世界観が、私たちの掲げるワールドワイドな世界観と一致したことが、買収に踏み切った最大の理由です。これから先、ファンの方々のために非常に大きなアップデートを予定していますが、まだ「お楽しみに」としかお伝えできません。

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