経済成長神話の終わり 減成長と日本の希望 アンドリュー・J・サター著、中村起子訳
国際弁護士である著者は、世にいう“経済成長”という呪縛から解き放たれなければ、真の幸せは訪れないのではないかと問いかける。GDP(国内総生産)計算の経済成長の数値は人々の暮らしに何の利益ももたらさないと説き、経済の基本を「減成長による繁栄」という新たな考え方に基づいて解説している。
そのことを日本に当てはめれば、無駄な道路やダムを造るのをやめ、減反におカネを使うのをやめ、原子力発電の事故処理費用の穴埋めを税金で行い電力会社を救うのをやめることなどになるという。
そうしてできたおカネを人々の役に立つ方法に向けようと提案。そのために、まっとうな倫理と政治の上に築かれた新たな民主主義を説く。
講談社現代新書 924円
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