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日本生命でも出向者による「スパイ活動」が発覚 法令違反行為を組織的に隠蔽した疑いも浮上

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2024年7月に同種の事案が損害保険業界で発覚しており、2025年2月には東京海上日動火災保険と東京海上日動あんしん生命保険の2社が、両社から三菱UFJ銀行に出向していた複数の社員によって、同行の顧客情報や業務資料などを漏洩していたと発表している。

さらに今年3月には、東京海上日動火災保険、損害保険ジャパン、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険の大手4社に対して、金融庁が情報漏洩事案をめぐって業務改善命令を出したばかりでもある。

同じようにメガバンクや地方銀行などに数十人の出向者を送っている日本生命としても、不正な情報の持ち出しは決して対岸の火事ではなかったはずだ。2024年9月には独自の内部調査を実施し、出向者や金融法人部門の役職者などにヒアリングをしていた。

しかしながら、あくまで顧客情報の漏洩を確認する調査にとどまったため、今回の不正事案について出向者などが正直に打ち明けることはなかったという。

首をかしげたくなる日本生命の調査方法

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