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「空室ゼロ」の銀座、高級ブランドが怒涛の快進撃 新築ビルへの入居も続々内定するが、気がかりな「撤退」事例も
高級ブランドの出店攻勢を支えるのが、日本事業の好調さだ。
「日本は2桁成長だった」。高級ブランドを多数抱えるフランスのLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)が1月に発表した2024年12月期決算。地域別で最も収益が伸びたのは日本だった。中でもファッション・革製品部門は「素晴らしいパフォーマンスを見せた」と褒めそやした。
ほかの高級ブランドグループも日本事業は絶好調。リシュモンは「3年連続、地域別で最も高い成長率を記録した」、グッチなどを擁するフランスのケリングも「力強い成長が目立った」と、それぞれ決算で解説している。
各社の日本事業は、コロナ禍の2020年度を底に回復基調をたどっていた。そこに折からのインバウンド需要や円安が重なり、昨年度は歴史的な好決算となった。LVMH、リシュモン、ケリングの世界3大高級ブランドグループにとって、日本は「アジア」ではなく国単体で収益が管理されるほど数少ない重要な市場だ。
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