外交的思考 北岡伸一著 ~深く考え続けることが大切と説く

そして「目的」と「手段」について、高坂正堯の主張を紹介し「目標に達する有効な手段がなければ、目的自体を再検討しなければならない」と指摘する。

こうしたものの見方考え方は、すべて企業経営にも通底することである。

大切なことは「矛盾を一挙に解決しようと行動するよりも、深く考え続けること」と本書にはあるが、まったくそのとおりなのだ。現代日本に求められているのはそのことだ。緻密な思考の出来ない人間が「抜本的」などと言い始める。

バランスのよい、ビジネスマン必読の教養書である。

きたおか・しんいち
東京大学大学院法学政治学研究科教授。1948年生まれ。同大学法学部卒業、同大学院法学政治学研究科博士課程修了。立教大学法学部教授などを経て97年より現職。この間、国連代表部次席大使、日中歴史共同研究委員会日本側座長などを歴任。

千倉書房 1890円 198ページ

  

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