筆者は長年、中国の社会事情を取材する過程で、受験戦争など教育問題にも取り組んできたが、10年以上前から、学区の話も耳にしてきた。
北京や上海などの大都市の場合、もともとそこに住んでいた人(北京や上海生まれで、そこの個人戸籍を持つ人)は1990年代以降の住宅改革により、勤務先から社宅のように割り当てられていた住居を安く払い下げられており、それを転売することによって財産を築いた人が多い。
そうした都市住民の一部が、人気が高く、値上がり必至の重点小学校がある地区の不動産(中国語で学区房=シュエチーファン)を購入し、居住している。
重点小学校がない地区に住む人々は、その地区に何とかして転居しようとあの手この手の手段を考える。
