遺伝だけではなかった!子どもの身長が伸びる、「成長食」の簡単ルール 卵は1日2個?身長を伸ばすラストチャンスは…
身長を伸ばすためにはたんぱく質を十分摂ることが大切。そこで、日々の食事で目安にしていただきたいのが「たんぱく質おかず2品ルール」。主食1品に対して、動物性のたんぱく質を含むおかず2品を食べるというルールです。
この割合をおすすめする理由は、動物性のたんぱく質をしっかり摂るためです。主食の米、小麦粉(パンや麺)に含まれている植物性たんぱく質は、肉や魚などの動物性たんぱく質に比べて、含まれるアミノ酸のバランスが悪く、成長に必要な9種類の必須アミノ酸を十分に摂ることができません。
そのため、栄養計算上でたんぱく質量が十分だったとしても、植物性たんぱく質の比率が多いと必須アミノ酸が十分ではなく骨になる材料が不足し、身長が伸びにくくなるのです。
家でつくる料理は、主菜は大皿に、サラダも大きいボウルに盛り、各自が自由に取って食べるというご家庭もあるでしょう。しかし、これでは誰が何をどれくらい食べたかわかりません。そこでおすすめしたいのが、1人分をワンプレートに盛る作戦です。1人分ずつの盛り合わせにすれば食事量を把握しやすく、食、おかずのバランスが一目でわかるので、栄養バランスを整えやすいです。
『子どもの身長が伸びる食事のルール』では、ルールにそった具体的なレシピもたくさん紹介しています。「子どもの身長を伸ばす」という目標は、実はとてもシンプルです。
「やせたい」「体脂肪を減らしたい」という目標に向かって脂質や糖質の摂取量を減らしたり、脂肪の燃焼を高めようと運動をしたりするのと同じように、身長を伸ばすという目標に向かって具体的に取り組むことができます。
これは、大人が健康のために食事に気を遣うのと同じことです。それなのに、身長となると途端に「どうすればいいかわからない」「無理でしょ」とあきらめてしまいがちです。
『子どもの身長が伸びる食事のルール』で紹介している「成長食」30のルールは、日々の食事、生活習慣の道標(みちしるべ)です。難しいルールはなく、手の込んだ献立を考える必要もありません。必要なことを実践しやすい形で提案していますので、今すぐできることからスタートしてみてはいかがでしょうか。
(注記のない写真:pearlinheart / PIXTA)
執筆:東京神田整形外科クリニック院長 田邊雄
東洋経済education × ICT編集部
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