遺伝だけではなかった!子どもの身長が伸びる、「成長食」の簡単ルール 卵は1日2個?身長を伸ばすラストチャンスは…

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身長は子どものうちにしか手に入りません。とくに思春期が始まるときの身長が最終身長に影響するため、それまでに身長を伸ばしておかなければいけません。思春期は第二次性徴期と呼ばれ、人生の中で最も身長が伸びるタイミングのひとつ。たった数年しかないこの時期は、身長を伸ばすラストチャンスなのです。

だから、身長を伸ばすための食事に今すぐ取り組んでほしい! 身長を伸ばすためには、次の2つが重要です。

・脳から成長ホルモンが十分に分泌されること
・骨の成長に必要な栄養を十分に摂ること

成長ホルモンと栄養。この2つが連携して子どもの体は成長していくということを、まずは覚えておいてください。そして成長食は、大人の健康管理のための食事とは異なります。子どもの成長に必要な栄養素を十分摂り、肥満ややせを防ぎながら健康的に身長を伸ばし、体・心・脳を育てるのが、成長食の基本的な考え方です。

健康的に身長を伸ばし、体・心・脳を育てる「成長食」のルール

30ある「成長食」のルールのいくつかをここで紹介しましょう。

まずは牛乳は1日3杯飲む。骨の材料となるたんぱく質&カルシウムを含み、成長に欠かせない亜鉛を一度に補給できます。なぜ、1日3杯なの? と思われたかもしれませんが、アメリカで5000人あまりの女子を対象にして行われた、牛乳が成長に及ぼす影響を調べた研究結果で、伸び率が高かったのは1日に牛乳を3杯飲んだ女子でした。

つまり、1日3杯飲んだほうが身長が伸びる可能性が高いのです。1日に3杯を飲むタイミングは、朝、昼、夜に分けてください。体が一度の食事で吸収できるたんぱく質の量は限られています。そのため、一度にたくさん飲むのではなく、分けて飲んだほうが効率よく吸収できるのです。

子どもの成長を促す成長ホルモンは、睡眠中や運動後にたくさん分泌されます。特に睡眠中に分泌される成長ホルモンは重要。しっかりと分泌させて成長につなげたいものです。そこで重要となるのが栄養です。牛乳に含まれるトリプトファンというアミノ酸は、睡眠のリズムを整えるメラトニンというホルモン産生に欠かせません。

つまり、トリプトファンを含む牛乳を飲むことで睡眠のリズムが整い、成長ホルモンの分泌がスムーズになり、身長の伸びが促進されやすくなるというわけです。

そして卵を1日2個食べる。卵はMサイズ1個(50g)に約6gのたんぱく質が含まれています。人体を構成するアミノ酸は20種類。そのうちの9種類が必須アミノ酸です。必須アミノ酸は人体で合成できないため、食事で摂る必要があり、卵はこの必須アミノ酸をすべて含む優秀なたんぱく源。さらに、ビタミンC 、食物繊維以外の栄養素をすべて含むことから、「完全栄養食」と呼ばれています。

卵も1 日1 個じゃダメなの?と思われる方がいるでしょう。卵を食べない、または1日1個食べるより、2個を毎日食べることで身長が伸びる可能性が確認された研究結果があります。

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