有料会員限定
国際金融の枠組みを揺るがす「トランプの断層」 MAGAが目指す荒野はどこにあるのか

(写真:Emily Elconin/Bloomberg)
スイス・バーゼルはまだ冬の冷たさだが、各国の中央銀行が加盟する国際決済銀行(BIS)の本部ビル「BISタワー」内の空気もそれに劣らぬ寒々しさだ。北大西洋条約機構(NATO)を切り裂いた米欧の緊張が金融界に広がり始めているのである。
歴史に詳しい人なら、BISの構想が1920年代に浮上したとき米国が関与を拒んだ史実をご存じだろう。44年のブレトンウッズ会議で国際通貨基金(IMF)と世界銀行の創設が決まると、米国はBIS廃止を公式に提案した。
BISは金融界の国際規制の大部分を定めている各種規制機関の本拠であり、そこには由緒あるバーゼル銀行監督委員会と金融安定理事会(FSB)も含まれる。
この記事は有料会員限定です。
(残り 1293文字 です)
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
【4/30(水)まで】 年額プラン2,000円OFFクーポン 配布中!
詳細はこちらから
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら