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薬物過剰摂取の「死亡者急減」は政策の効果か 理由は定かでなく、安心するのは時期尚早

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路上に横たわる遺体
米オレゴン州の路上に、薬物の過剰摂取で亡くなったとみられる遺体が横たわる(写真:Erin Schaff/The New York Times)

米国でオピオイド(麻薬性鎮痛薬の総称)に代表される薬物の過剰摂取による死亡者数が急減している。米疾病対策センター(CDC)によれば、2023年の犠牲者は22年から4%減と、18年以来の前年比減となった。23年夏をピークに減少傾向は続き、24年7月までの1年間では、23年7月までの1年間から17%の大幅減となったもようだ。

米国民にとっては、間違いなく朗報だ。過剰摂取の犠牲者は10年代から増加が加速し、21~23年には毎年10万人を超えていた。23年2月から3月にかけてランド研究所が行った世論調査では、約4割が「個人的に犠牲者を知っている」と答えていたほどだ。

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