北海道新幹線「函館駅乗り入れ」実現の可能性 大泉市長出席のセミナーで何が語られたのか

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北海道新幹線は北斗市内にある新函館北斗駅に停車するが函館市内には乗り入れていない(写真:久保田 敦)
鉄道ジャーナル社の協力を得て、『鉄道ジャーナル』2025年1月号「札幌が遠のく北海道新幹線」を再構成した記事を掲載します。

函館駅乗り入れ検討は市長の公約

2024年10月6日、函館市内で市民フォーラム「新幹線の函館駅乗り入れに向けて〜北海道新幹線とまちづくりについて考える〜」が開催された。現市長の大泉潤氏は、公約の1つに新幹線の函館駅乗り入れについて調査することを掲げて2023年4月に当選。就任後、9月にコンサルタント会社と契約して調査を開始、その結果を2024年3月に公表している。

フォーラムは函館駅近接のホテルで開かれ、200人の定員を超える230人が集まったそうだ。市長講演は函館市の人口減少状況の説明から始まった。

函館市の現人口は23.8万人で、1980年の34.5万人に対し31%減少。さらに減り続けて2040年は18.3万人になるとされ、消滅可能性自治体にも挙がる。市は交流人口の拡大や駅前再整備などを続けてきたが「よりダイナミックな変革をしないと希望が持てなくなる」と危機感を募らせる。

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