ゆりやん日本脱出、本気で成功狙えるアメリカ行き 高い英語力と日本人離れした度胸は十分に通用

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アメリカのエンタメ業界は日本以上に過酷な競争社会であり、極端なほどに自分をアピールする力がなければ生き残ることはできない。ゆりやんの日本人離れした度胸は、アメリカでも十分通用するはずだ。

独特のお笑い文化が発達していて、空気を読み合うことが求められる日本のテレビでは、彼女の我が道を行く芸風がときに空回りしてしまうことがある。しかし、お互いの個性を認め合う風潮があるアメリカのエンタメ業界では、彼女のそういうところはむしろポジティブに評価されるだろう。

ゆりやんは渡米するにあたって、レギュラー出演していた『探偵!ナイトスクープ』(ABC)を卒業することになった。最後の出演となる9月6日放送回では、一般人の望みをかなえるために、長渕剛のもとを訪れた。

『America's Got Talent』出演時に着ていたのと同じ派手な柄の水着をまとった状態で現れて、長渕を驚かせていた。初めて対面する大物アーティストである長渕を前にしても、ゆりやんは臆することなく自分のペースを貫いていた。

「満を持して」アメリカへ

最近では、綾部祐二や渡辺直美のように、日本で活動していた芸人がアメリカに行く事例も出てきてはいるが、全体としてはまだまだ少ない。ゆりやんはもともと海外の文化やエンタメに興味があり、英語も流暢に話すことができる。ここまで「満を持して」と言い切れる形で芸人がアメリカに出ていくのは珍しいケースである。

世界各国にも配信されている『極悪女王』は、彼女にとって海外に向けた名刺代わりの作品となることは間違いない。ゆりやんレトリィバァがアメリカのエンターテインメントの世界でどのような活躍を見せてくれるのか、興味が尽きない。

ラリー遠田 作家・ライター、お笑い評論家

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らりーとおだ / Larry Tooda

主にお笑いに関する評論、執筆、インタビュー取材、コメント提供、講演、イベント企画・出演などを手がける。『イロモンガール』(白泉社)の漫画原作、『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)、『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァー携書)、『とんねるずと「めちゃイケ」の終わり〈ポスト平成〉のテレビバラエティ論』(イースト新書)など著書多数。

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