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グレーゾーン作戦多発で強まる「汚い中国」の印象 「琉球」独立工作にまで手を染める背景は何か

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フィリピン、台湾近海で中国は力による現状変更を図る。その手は沖縄にも伸びてきた。

8月26日、南シナ海のサビナ礁付近ですれ違うフィリピン沿岸警備隊(中央)と中国海警の巡視船 (写真:AFP=時事)

9月13日、安全保障の専門家が集う香山フォーラムが北京で始まった。国防部長の董軍が初めて開幕の辞を述べたが、彼は台湾に触れなかった。人民解放軍の幹部は今年の初めから平和・防御的姿勢を強調している。中国の外部環境をこれ以上緊張させたくない、という意図は明確だ。だが、具体的な地域情勢では中国の姿勢は軟化していない。

董軍は開幕の辞で、「すべての国には『神聖不可侵』で正当な主権と安全保障上の利益がある。とくに歴史と事実は直視すべきで、(中略)他国の内政に干渉したり、他国の利益を侵害したりすべきではない」と語った。問題は、中国は他国の主権や利益を自国のほど尊重していない、という点だ。

フィリピンの巡視船が追い出された

9月15日、フィリピンは南シナ海の南端に近いサビナ礁からの巡視船撤退を表明した。そこでは5カ月間、中国海警との対峙が続いていたが、フィリピン側が補給路を断たれ追い出された。同国は中国がサビナ礁の埋め立てに着手したとも主張する。

近隣のセカンド・トーマス礁でも両国の緊張が続く。中国の「九段線」の有効性を否定した仲裁裁判は、その行動を変えきれなかった。

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