ちなみに、余談ではありますが、韓国で活躍するK-POPアイドルはバレエ経験者も多く、特にLE SSERAFIM(ルセラフィム)のカズハやTWICEのミナなどはバレエ経験を生かした柔軟性とパフォーマンスにも注目されています。しかも、韓国では20~30代女性の習い事で、バレエが流行っていたといいます。そのことも、「バレエコア」ブームを加速させた要因のひとつと言えます。
韓国でブームとなり、日本では2023年末ごろから今に至るまで「バレエコア」ファッションが流行しています。
それでは、「バレエコア」の具体的なファッションの特徴をご説明します。
儚げで甘いけれど、エレガントで女性らしい印象を与える「バレエコア」スタイルは、淡くくすんだパステル系のカラーを基調としています。そして、素材はサテンやレースなどの繊細な生地のものが多くなっています。
肌を効果的に見せたり、タイトなトップスを使用するなど、ベースは大人っぽいファッションではあるものの、バレリーナの舞台衣装のようなチュチュスカート(軽い生地を何層も重ねたボリュームのあるスカート)や、バレエの練習着のようなチュールスカート(透け感のある柔らかい生地のスカート)などで「バレエコア」の要素を取り入れます。
甘めの印象を与えるアイテムとバラ園
レースのキャミソールやビスチェ(もともとはストラップのない丈の長いブラジャーのこと)をトップスの上に重ねたり、丈の短い薄手のボレロを合わせたりもします。さらにそこに、リボンやレッグウォーマー、つけフリル、レースソックス、バレエシューズなど甘めの印象を与えるアイテムをコーディネートしていくのです。
このようなファッションをしたZ世代女子が注目したスポットが、全国各地のバラ園です。「バレエコア」の世界観を表現するにはバラが最適ということで、バラをバックに写真を撮り、その様子をInstagramやTikTokなどのSNSにアップするのです。5月中旬から6月のバラの見頃の時期には、よくSNSにバラ園×「バレエコア」ファッションの女子の写真や動画が溢れていました。
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